2016年4月3日日曜日

パヴェル・コーガン指揮モスクワ国立交響楽団

ラフマニノフ集を聴きました。

モスクワ国立交響楽団の音は、重厚な弦の奏鳴と管楽器の豊かな屹立との対比にあります。

言い換えると、パヴェル・コーガン氏の指揮における伝統的対比奏法の核は、弦と管との対話自体の中にある弦の音の本来の特徴、管の音の本来の特徴の開披にあるのです。

指揮者はヴァイオリンの名手でもあります。しかし、おそらく楽団の音の特徴の最たるものは、管楽器の音の使いまわしにあると思います。