2011年11月18日金曜日

展開1

はかなさを言葉として定着させること、絵具を用いて定着させること、音を用いて定着させること。

これらが、自然への親和の志向をたどるとき、親和は常に乖離の性質をかたわらに引き寄せる。

親和と乖離は共役の関係に立つ。


この続きは、いずれ説かれるかも知れない。

概要と展開1と展開2で完結するものだ。

概要

生きるものは、はかない。そのはかなさに抗して、はかなさではない何ものかを確認しようとする。

生と死の価値の再認識は、確認の過程と確認を通過した後のどうしようもないはかなさへの立ち返りの過程をそれぞれ意識的にたどることだ。

生の再認識も、死の再認識も、いずれはかなさの圧倒的な力に引き戻される。

人は常に重力を受けている。いずれ地に伏すべきことを約束する重力を。