2013年8月23日金曜日

伊東静雄氏「曠野の歌」続き

これを連嶺の夢想を核とする叙景の形式を借りた叙情詩だとするのが、よくある判断です。

しかし、叙景と叙情が半々でもなく、これを叙情の装いを借りた叙景詩であるとすると、すっきりすると思うのです。

徹底した白雪を叙景する。

これが地上の価値の定着なのではないでしょうか。