2021年7月25日日曜日

マリア・ユーディナによるチャイコフスキー協奏曲

 この曲は、ロシアの古くからある俗謡をもとにできたものです。

したがって、既知の価値がそこにあると前提して、曲の構成を「アンソロジー」の形式に集約して見せてよいのです。作曲者の意図がそこにあったかどうかは不明ですが、演奏家における解釈は、そうあることができます。

ユーディナさんは、解析的に音を並べます。そして、楽団のテムポに合わせるところでは合わせています。遅速変化の統御が、ソリストの工夫の中心です。

ナタン・ラフリン指揮キエフ・フィルでした。