2015年11月24日火曜日

ポスト・ロックの反倫理性

ロックの反倫理性は、そのままの形式ではポスト・ロックに引き継がれませんでした。

ポスト=ポスト・ロックはさらに反倫理性を没却しています。

いま、クラシックから現代音楽への変化の歴史を思い起こしています。

そこには、セザール・フランクやアルバン・ベルクらによる不倫の音楽化などというささやかな抵抗はありますが、一般に反倫理性は、ほとんど存在しません。

両者の流れが交差する地点は、倫理の価値が振動する場です。

自爆する暴力主義者が、人々のために献身しているような「場」。

そこに感覚されているのはいかなる感情でしょう。

また、いかなる論理でしょう。

さらに、いかなる音でしょう。