大瀧詠一氏の実験的営為の核心は人声が「音楽」を形成するのに必要な条件は何かを明らかにするものでした。
そこでは必ず新しいリズムとテムポが生成されたのです。
新規の形式を生まぬ創作はないものでした。
我々若い者は、あの声に聴き入りました。
しかし、音楽を形成する側は、音楽を聴かせたのです。
今になって思います。氏が信じていたものは何であったのかと。
氏は受容者の微笑みを、笑いを見越していたかったのではないか、と思うのです。
人を喜ばせたかったのではないか、と。
そこでは必ず新しいリズムとテムポが生成されたのです。
新規の形式を生まぬ創作はないものでした。
我々若い者は、あの声に聴き入りました。
しかし、音楽を形成する側は、音楽を聴かせたのです。
今になって思います。氏が信じていたものは何であったのかと。
氏は受容者の微笑みを、笑いを見越していたかったのではないか、と思うのです。
人を喜ばせたかったのではないか、と。