2011年12月29日木曜日

システム論の視座

1990年代以降システム論の発展は、おもに最適化理論のもたらす成果を政治・経済・文化の個々の領域に反映させることによって為し遂げられてきた。

1980年代以前のフォード・サイクルの効率化を最適化に変化させる。
これがシステム論自らのおびる性格であり、同時にシステム論発展の成果のおびる性格でもあった。

21世紀になってから、次の目標は何になったのか。

福祉・医療・教育の分野では、とくに前の2つの分野では経済的効率性の徹底が露骨に明らかな目標となってきた。

比較すると、教育の分野では、福祉・医療の分野の変化を横目でにらみつつ、経済的効率性を「徹底させない」という逆向きの努力が成立してきた。「徹底させなくても済む」と言ってもよい。

このことの克服だ。