2013年12月30日月曜日

公文俊平氏『情報社会学序説』5

おそらくは、ここには学問の「実践性」の問題が伏在しています。

政策施策についての実践感覚が判断の基準として呼び出されなくてはならないでしょう。

現実の描出に際して、数値化、数式化による近似が見出されることが、数理としての学問の勝利を意味するのであれば、その勝利はその場において完全に成立しています。

しかし、それはあくまでも客観的描出の勝利であり、それに基づいて如何なる判断を政治的に下すかは、別の事柄になります。

ヴェルトフライハイトのある種の解釈でもあります。