2012年2月14日火曜日

河上氏ともあろう人が

かつて加藤氏が戦後の帝国大学新聞でこう語った。

言わせて残念、しかし、言われて名誉なことである。

加藤氏は、「知性の働きに蓋をしないで欲しい」と言ったのだ。

返す刀で、小林氏の働きも点検する。

演劇について対談し、晩年の小林氏の宣長論、白鳥論に並走し、自前の見解を提出した。

河上氏には、判っていたのだ。

この人は、前もってさまざまなことが判っていた。

加藤氏は、「なぜ、それを改革精神に差し向けないのか」と問うていたのだ。

さまざまな覚悟の形があるのだと思う。