2012年2月12日日曜日

聖伝と言い伝え

聖伝、というものがある。

そのように教会の中で言い伝えられているお話だ。

聖書に対して、現代では「聖書的表現」という判断による還元が必要であるように、聖伝の中にも文字通り信ずるだけでは、対応しにくいものもある。

歴史的事実の措定に、付加されるフィクション性、文学性が強い力を持っている。


また、習慣的な言い伝えもある。

例えば、病気や障害に苦しむ人間がいるとすると、生まれ変わるときには、その病気や障害が無い状態で生まれ変わる、とされる。

わたしも、今まで生きてきて、まったく服薬していないのはわずかに5年のみという情けない病弱な身体なのだが、これはうまくすると、「次には」そうではなくなるかも知れない、とされるのだ。

案外、それは信仰を支える力の一つであるかも知れない。