2012年1月7日土曜日

アドルノ・1

『哲学のアクチュアリティ』(みすず書房)を読んでいる。

冒頭いきなり、
「こんにち根元的な問いと称されていながら、その実根元的であることからもっとも遠い問い、あの存在そのものへの問い」
と、ハイデッガーによる問題設定にくぎをさす。

それは、「現実が正しく公正だと言い立てる哲学」であり、
「まさしく現実を隠蔽し、その現状を永遠化することに奉仕しています。」
と断定する。

ここからだ。