あの音源に1990年代に出会えて、本当にしあわせだった。
別の場所ですでに論じたことであるが、音楽としての音を聞き慣れた自分の感覚を洗い直す必要に迫られるのだ。
派生した、考えておくべきことがあるだろう。
心理学での量的な対象把握の議論とは別に近年「質」にかかる議論が打ち出されてきている。
コトバの使い方において示唆すれば、「量感」と「質感」というコトバの内実をもっと知りたいという願いがあるのだ。
「量」や「質」が単独で存在するのではなくて、量「感」、質「感」という認識論がそこにはある。
量への気づきの過程、質への気づきの過程の細部について、より詳しく知りたいのだ。