2012年1月2日月曜日

文化的価値の特徴

或るものがこれは文化的価値があるもので、その値は正である、と主張する。

別の或るものは、全く同じその対象を、価値はあるが、その値は負である、と主張する。

さらに、別の或るものは、それを評価する価値として全く認めない。

評価不能の状態の判断が、政治・経済の2つの領域では、投票行為や国富の評価によって一応つけられる。

文化的価値については、その価値の文化性自体では、判別がつけられないと考えてよい。

そこに、その文化的価値を、何か別の目的のための手段として用いることのできた度合い(政治性)とか、商品として流通した度合い(経済性)とかいう別領域での価値判断で代用して評価するやり方が通用する。

さて、文化的価値の評価のための純粋な基準とは何か。